概念:NURBS曲線とNURBS曲面

Non-Uniform Rational B-Spline(NURBS)とは、3D空間で曲線および曲面を幾何学的に表現するための数式です。柔軟性と正確性の両方を高いレベルで保ちながら、自由な形状の曲線と曲面を作成および編集できます。

一般に、NURBS曲線は次数および重み付けされた制御点(頂点)で構成されます。曲線は頂点の間を通過し、次数は曲線に影響を与える点の数を決定します。方向は、描画した曲線の始点と終点を示し、特定の操作の結果に影響を与えることがあります。

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頂点の1つの重み付けを他の頂点より大きくすると、その頂点が曲線に及ぼす影響が高まり、曲線がその頂点の方向に「引っ張られる」ことになります。

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変形ツールを使用すると、頂点(複数可)を移動して曲線の形状を変更できます(NURBS曲線を変形するを参照)。

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NURBS曲線の次数を増やすと、それに比例して頂点の数も増え、曲線を描画する際の柔軟性が高まります。ただし、曲線に影響を与える重み付けが多くなるため複雑さも増します。

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NURBS曲面にも、NURBS曲線と同様の原則が当てはまります。NURBS曲面は、UおよびV方向に重み付けされた制御点のグリッド(メッシュ)です。

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NURBS曲面の次数をU方向やV方向に増やすと、頂点の数も増えます。これにより柔軟性と共に複雑性も増します。

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NURBS曲面には方向(法線)もあり、面フィレットの作成など特定の操作の結果に影響を与えます。NURBS曲線はU方向およびV方向を示し、エッジ曲線はエッジに沿って描画されます。これによりNURBS曲面を視覚化できます。

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曲面上の各頂点には重み付けを設定でき、曲面は重み付けされた頂点の方向に「引っ張られる」ことになります。

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変形ツールでは、1つの頂点または頂点の列を移動して曲面を変形できます(NURBS曲面を変形するを参照)。

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NURBS曲線およびNURBS曲面は、制御点または補間点で定義できます。曲線または曲面は、制御点の間または補間点の上を通過します。

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補間曲線および補間曲面の方が加工しやすい場合があります。NURBS曲線を作成するおよび補間点によるNURBS曲面を参照してください。

NURBS曲線およびNURBS曲面を使用して、複雑で自由な形状を作成できます。その後、形状を結合、切り欠き、追加、トリミング、延長、解析したり、各セクションで説明するように加工したりできます。

NURBS曲面の法線を表示することで、曲面の方向を確認して面フィレット(面フィレットを作成するを参照)やシェルソリッド(NURBS曲面からシェルを作成するを参照)を作成したり、ソリッドを切断(3D図形を切断するを参照)したりできます。オブジェクト情報パレットで法線を表示チェックボックスを選択します。NURBS曲面の法線は、矢印(赤)で表示されます。選択しているNURBS曲面が1つの場合、法線を反転ボタンをクリックすると法線の方向を反転できます。変更に従って、矢印の向きが新しい方向を示します。

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ソリッドの辺と面を選択する

図形の向きの表示と反転

フィレット、面取り、またはシェルを変更する

NURBSに変換する

NURBS曲面

NURBS曲面のプロパティ

3Dモデリング